いつの時代も、将来への不安でつらい時、報われぬ恋に絶望した時、家族の誰かが病に冒された時、人は見えない力にすがりたくなり、占いで明るい未来をなんとかつかもうとします。

占いは世界最古の文明といわれるメソポタミア文明の時代から行われており、日本においても古くは邪馬台国の卑弥呼が占いをしていたと伝えられています。

そして、科学技術が発達した現代でも占いは人気で、今も戦後何度目かの占いブームであるといわれています。

時代時代で人気の占術は変わり、占い方法も変わっていますが、IT技術が発達した今、インターネットを使った電話占いシステムが誕生しました。

電話占いはこれまで対面占いの補助として使われていましたが、利便性の高さから人気となり、今では対面占いに取って代わろうとしています。

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対面鑑定は、人の目が気になりなかなか足が向かない。


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忙しくてわざわざ対面占いに行く時間が取れない。


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占い師と対面で一対一になるのが心配。

さまざまな理由で対面占いに抵抗を感じていた人が、電話占いであればと気軽に利用できるになったことで、一気に利用者が増えました。

電話占いを一度でも使ったことがある方はご存じでしょうが、電話占いは運営会社がインターネット上に電話占いサイトを開設し、そのサイトを通して会員登録、占い師の紹介、電話占いの予約、電話占い、鑑定料金の支払いなどが行えます。

ほとんどの電話占いサービスは24時間か、それに近い時間営業していますので、日中は仕事や家事で忙しい方、家族に知られたくないので深夜こっそり鑑定を受けたいという方も利用しやすくなっています。

また、対面では緊張して話せないという方でも、電話占いならリラックスできる自宅で顔を見せずに相談することができるので、緊張せずに話すことができます。

電話占いが人気になるにつれて、多くの会社が参入するようになったため、電話占い業界の市場規模は数百億円ともいわれるほど成長しています。その多くは健全な運営を行っていますが、中には悪徳業者が混ざっていることも事実です。

悪徳業者に関わってしまうと、金銭トラブルなどさまざまな危険が身に迫ってきます。中には、個人情報を売られて、悪質な出会い系サイトへ誘導されたというような事例もあります。

ここでは、悪質な電話占いを利用したためにトラブルに巻き込まれた事例と、悪徳業者の見分け方について紹介します。

悪徳業者の例1.鑑定時間の引き延ばしで高額請求

悪徳業者の例1.鑑定時間の引き延ばしで高額請求
電話占いの料金システムは、占い師の能力や実績、人気で決められている1分いくらの分単価に利用した時間をかけた金額が請求されるようになっています。そのため、話せば話すほど運営会社や占い師は儲かる仕組みとなっています。

  • 「彼の気持ちを霊視してみましょう」と言われて、霊視の間数分間待たされた。
  • 鑑定結果をなかなか言ってもらえず、だらだらと話が続いた。

こんな風に、占い師が話を長引かせ、気付いたら鑑定に1時間かかったとします。

1分300円の占い師だとすると、
300円×60分=18,000円 で鑑定料は18,000円になってしまいます。

もしこれを週1回続けていたら、月に4、5回かけることになりますから、毎月の請求額は72,000円〜90,000円という高額になります。

電話占いの支払い方法には後払い制と前払い制があります。後払い制は、話した分の料金を1ヶ月分まとめて月末請求される方法で、話せば話した分だけ請求されます。

一方、前払い制は先にポイントなどを買っておいて、そのポイントを使って鑑定を受ける方法です。

この方法ですと、1回3,000ポイント(3,000円)とか、1ヶ月30,000ポイント(30,000円)と上限を自分で決められますし、占い師もポイント以上の鑑定はできませんので悪質な引き延ばしをされる心配はありません。

悪徳業者は後払い制を採っていることが多いので、後払い制を採用している運営会社は利用しないようにしましょう。

中には、前払い制、後払い制、両方を採用している運営会社もあります。その場合は、最初は必ず前払い制を選択しましょう。

そして、そこで信頼できる占い師に出会え、話を引き延ばすような占い師ではないと確信するまでは前払い制を続けましょう。

その後、どうしても制限なく話を聞いてもらいたいと思ったその時は、後払い制を選んでもいいでしょう。

悪徳業者の例2.不安を煽って押し売り

  • 私が特別に用意した天然石のブレスレットを身につけておけば運命の人を呼び寄せることができる
  • 今、特別な祈祷を受けておかないと、あなたの運勢はさらに悪くなる

占いの館で占いをしてもらったら、お守りやパワーストーン、お札などを買わされそうになったという話をよく聞きます。「こんなもので効果あるの?」と思っても、積極的にすすめてくるのできっぱり断れず、あるいは買うまで帰らせてもらえなくて、結局購入してしまったという方がいるのではないでしょうか?

その点、電話占いなら、面と向かってすすめられるわけでもないし、買わないと帰してもらえないという心配はないから大丈夫。

「電話占いなら押し売りの心配がないから」という理由で電話占いを選んだという方がいるかもしれません。

しかし、実は電話占いでも、物販の押し売りや特別な祈祷、御祓の押し売りはあるようです。電話だから簡単に断れると思うのは大間違いです。

悪質な占い師は、「これを買わなければ(やらなければ)、あなたの運勢は最悪になる」などと相談者の不安を煽って、断れないようにして、品物や祈祷を押しつけてきます。

物販であれば、商品が送られてきますが、祈祷や御祓は電話の向こうで本当にやっているのかわかりません。そんな状況で行った祈祷に高額な祈祷料を鑑定料金とは別に請求されるのですからさらに悪質です。

中には、あまりに相談者の運勢が悪くて、本当に相談者のためを思ってすすめてくる場合もあります。中には、鑑定の中で追加料金なしで祈祷や御祓をしてくれる占い師もいます。

追加料金を請求された場合、本当に今祈祷や御祓が必要なのか、自分で見極められる冷静さを持っていることが大切です。

物販や祈祷などの押し売りをされないためには、電話占いに会員登録する前に運営会社の公式サイトをよく見ておきましょう。

「はじめての方へ」「よくある質問」「電話占い○○の宣言」などのページに、「当社は、物販や特別鑑定の押し売り、特別なイベントや対面鑑定の勧誘、個人的な連絡先を尋ねる行為などは一切行っていません」などと記載されていれば、まず安心です。

もしこのような記載がなければ、会員登録はやめておきましょう。

また、記載があっても、占い師が押し売り、特別鑑定の勧誘、個人的に連絡が取れる有料メールへの登録要請などをしてきた場合は、運営会社のコールセンターに苦情を伝えましょう。

悪徳業者の例3.恋愛の相談者を悪質出会い系サイトへ誘導

悪徳業者の例3.恋愛の相談者を悪質出会い系サイトへ誘導

  • 電話占いで恋愛相談をしたところ、その後急に出会い系サイトからのメールが届くようになった。
  • 電話占いに会員登録したら、「この前はリハーサル中で電話に出られずごめんね。△△や▲▲(アイドルグループのメンバー)がまわりにいて多く話せなかったけど、明日はオフだから会えない?○○より」と、急に芸能人の○○を名乗るメールが届いた。

今、恋愛に苦しんでいる人に新しい出会いのチャンスを与えれば、まんまと乗ってくる…。安直ですが、出会い系サイトからすれば、こんな効率の良い勧誘相手はいません。

悪質な電話占い運営会社は、出会い系サイトと提携していたり、あるいは自社で出会い系サイトやアダルトサイトを運営していたりします。

そして、電話占いに登録した会員の氏名、メールアドレス、電話番号などの個人情報を出会い系やアダルト系に流して、電話占いの相談者をそちらへ誘導する仕組みができあがっているのです。

さらに悪質な場合、こんな例があります。

電話占いに会員登録して、恋愛運を鑑定してもらったが、「恋愛運は、今はよくない」といわれた。その後、いかにも健全そうな婚活サイトの案内が届いた。

次に電話占いを利用したところ、占い師から「最近、新しい出会いがあったのでは?あるいはこれから出会えるかも」といわれて、婚活サイトの勧誘メールを思い出した。

「それがあなたの運命の出会いになる」と占い師に後押しされて登録したところ、悪質な出会い系サイトだった。

このような被害に遭わないためには、電話占いサービスに登録する前に、運営会社が個人情報の取り扱いをきちんと行っており、情報漏洩などのトラブルに遭う確率が低いことを確認しておきましょう。

その目安となるのが、プライバシーマークです。

プライバシーマーク(Pマーク)制度とは?

プライバシーマークとは、一般財団法人日本情報経済社会推進協会が事業者に対し、個人情報の適切な取り扱いについて一定の基準を満たしていた場合にその証としてPマークの使用を許諾する制度です。

近年は官公庁の入札の際、Pマークの取得が要件に入っていることなどから、多くの事業者が取得をしています。

Pマークは第三者機関による認証ですので、「当社は個人情報を適切に扱っています」と宣伝しているだけの電話占い運営会社より、Pマークを取得している運営会社の方が、信頼度が高いと見て間違いありません。

電話占いに登録する際には、運営会社がPマークの認証を受けているかどうかを確認しましょう。

悪徳電話占いに捕まらないための注意点

悪徳電話占いに捕まらないための注意点
悪徳電話占い会社に関わらないためには、どのような点に気をつけて電話占いサービスを選んだらいいのでしょうか。

前述した、

  • 前払い制の支払い方法を採用しているサービスを選ぶ
  • 物販などはなく、また鑑定料以外一切費用はかからないと公言しているサービスを選ぶ
  • プライバシーマーク(Pマーク)を取得しているサービスを選ぶ

の他にも、以下の点に気をつけましょう。

新しくできたばかりのサービスは避ける

長く営業している老舗の電話占いサイトは、悪徳業者ではなく優良サービスで安定した経営ができている証拠になります。

逆に新規オープンしたばかりのサービスは、良質なサービスかどうか見極められません。できれば老舗といわれるような、実績のある電話占いサービスを選ぶようにしましょう。

口コミサイトで評判を調べる

占い師や運営会社の評判は、良いことも悪いこともネットで口コミを調べるとすぐにわかります。

公式サイトの口コミは良いものばかり集めている可能性があるため、ウラスピ、レディスピ、5ちゃんねる(旧2ch)などの口コミサイトや掲示板を参考にしましょう。

悪質な電話占いに会員登録してトラブルに巻き込まれないために、トラブルの事例や電話占いサービスを選ぶ際のポイントについて紹介しました。

もし、悪質なサービスに登録してしまい被害に遭ってしまった場合は、独立行政法人国民生活センターか、地方公共団体が設置している消費生活センターに相談してください。

これらの機関は消費者の立場で相談に乗ってくれますから、泣き寝入りせずに電話してみましょう。

  • 消費生活センター消費者ホットライン(全国共通) 
    局番なしで188(いやや)
  • 国民生活センター平日バックアップ相談 
    03-3446-1623(188につながらない時)