どんなに科学技術が発達しても、悩みや不安を抱えた時、人は占いに頼って解決したいという気持ちを抱くので、占い業界は廃ることはありません。

戦後何度目かの占いブームの中にあると言われている今は、電話占いが大変人気です。

電話占いは儲かるらしいと聞いて、これから電話占い業界に新規参入したい、電話占い師になりたいと考えている人が増えているようです。

しかし、まったくの素人が電話占い業界に入るのは簡単ではありません。

これから電話占いサービスの運営会社を立ち上げ新規オープンしたいと考えている人、電話占いの鑑定師になりたい人、そして電話占いを利用したいと考えている人にも知っておいてほしい、意外と難しい電話占い業界への新規参入事情を紹介します。

古くからある占い

古くからある占い
占いはいつの時代にも人々と共にありました。
世界最古の文明と言われるメソポタミア文明、エジプト文明など、文明が栄えた場所には、占いが行われた形跡や記録が残っています。

日本においても、邪馬台国の卑弥呼が亀の甲羅に熱を加えてそのヒビの形状で占う亀卜(きぼく)を行っていたと伝えられています。

この亀卜は中国から伝わったものですが、その他にも四柱推命 風水、九星気学、方位学など中国から影響を受けた占いが今も行われています。

歴史を振り返ると、暗黒の時代といわれた時期や先行きが見えない時代に占いは流行しました。

しかし、戦後は低年齢層、特に女子の間で占いブームが起きています。女性ファッション誌に占いコーナーができたり、占い専門雑誌が誕生したり、また動物占いといった新しい占いが誕生して、占いのエンターテインメント化が進みました。

時代やライフスタイルの変化に伴い、人気の占術や占い方は変わっり、最近は対面占いよりも電話占いが人気となっています。

電話占いが人々に支持される理由として、

  • わざわざ出向かなくても自宅で好きな時間に利用できる
  • 会員登録や占い師の選択、予約、支払いがスマホやパソコンから一括管理できる
  • 誰にも見られず、聞かれずに相談でき、プライバシーが守られる

などがあげられます。
占い産業の市場価値は1兆円と言われており、その中で急成長中の電話占いは数百億円規模とも言われており、その数字はますます増えていくことでしょう。

電話占い市場に新規参入する魅力とは?

電話占い市場に新規参入する魅力とは?
急成長中の電話占い市場に新規参入する魅力は、どんなところにあるのでしょうか。

占いの利用者は潜在的に多く新規顧客を捕まえやすい

忙しい毎日を送る現代人にとって、わざわざ時間を作って対面占いをしてもらうために占いの館や駅ビルなどの占いコーナーに出向くのは面倒なことです。

その点、電話占いは、24時間営業のところが多く、自分の都合のよい時間にリラックスできる自宅などから相談できます。

占いを利用する人は男性よりも女性の方が多いのですが、女性は小さいころから雑誌の占いコーナーなどで占いに親近感を持っており、さらに対面占いなどを利用したことがあれば、一層電話占いを身近に感じるようになります。

既に電話占いの市場規模は大きくなっているので、新規参入して魅力あるサービスを提供することができれば、他の電話占いを利用していた利用者を新規顧客として取り込めます。

その上でさらに占いに興味はあるが鑑定は受けたことがないという人、対面占いは面倒に感じている人を上手に勧誘していけば、さらに多くの新規会員を集めることができます。

莫大な利益が得られる

電話占いは会員を増やしていくことができれば、莫大な利益が得られます。
電話占いの料金は1分いくらの分単価で計算します。

相談者が自分の悩みや事情を占い師に告げ、鑑定して結果を伝えられるまでには、どんなに急いでも最低でも15分かかるでしょう。

また、電話占いを利用する人の中には、家族や友人に相談できないような深刻な悩みを抱えている人も多く、その人たちにとっては占い師が唯一相談できる人です。

占い師はただ鑑定するだけでなく、相談者の話をじっくり聞いて寄り添う、いわばカウンセラーの役目もになっており、じっくり話を聞くと1時間、2時間と鑑定が続くこともあります。

1分300円の単価の占い師がもし60分の鑑定をしたとすると、300円×60分=18,000円で、
18,000円が鑑定料金となります。

電話占いの運営会社はこの鑑定料金から手数料を差し引いて占い師に支払います。

この手数料から諸経費(広告宣伝費、スタッフの人件費、システム構築費、サイト運営費、通信費など)を引いたものが、運営会社の利益となります。

相談者が支払った鑑定料金のうち、いくらが占い師に渡り、いくらが運営会社の手元に残るのかについては、正式に公表されているデータはありません。

しかし、いくつかの電話占いサービスの公式サイトには占い師の求人募集ページがあり、占い師に払う最低分単価が表示されています。

これと、鑑定料金の最低単価を比べてみることで、ある程度割合は推測することができます。

例1.電話占いA社

最低鑑定料金 1分220円~ 
占い師求人広告の最低分給 1分50円~
つまり、220円-50円=170円 で、
170円が運営会社の手数料になると推測できます。

例2.電話占いB社

最低鑑定料金 1分190円~ 
占い師求人広告の最低分給 1分45円~
つまり、190円-45円=145円 で、
145円が運営会社の手数料になると推測できます。

この2つの例を元に運営会社の取り分を割合で計算すると、鑑定料金の75%程度が運営会社の手数料となることがわかります。

この割合は、ここでは紹介しきれなかった会社でも大体同じでしたので、これが業界として妥当な数字と考えられます。

つまり、鑑定料金として支払われた内の75%を運営会社が取り、そこから経費を差し引いても運営会社にはかなりの利益が残ると想像できます。

常連客が付けば安定経営が見込まれる

電話占いの利用者は信頼できる占い師を見つけると、困ったことがあった時、あるいは週に1度、毎日など定期的に、同じ占い師にリピートして相談します。

電話占いサービスは、良い占い師を集めてリピート客、常連客を抱え込めば、大きな規模の会社でなくても安定した経営をすることが可能です。

電話占い新規参入が難しいわけ

電話占い新規参入が難しいわけ
電話占いサービスへの新規参入は、大きな成功を収めるチャンスになります。

しかし一方で、新規参入はそう簡単ではないと言われているのも事実です。

その理由を紹介します。

初期投資がかかる

対面占いをメインにしている占い師に、評判を聞きつけて鑑定を依頼してきた遠方の相談者に対して電話で占うということは昔からよく行われていました。こんな形の電話占いであれば個人でもできます。

しかし、電話占いサービスを会社として立ち上げるためには、初期投資がかかります。

人気占い師のスカウト費用、魅力あるホームページのデザイン、個人情報保護を重視したサイトの構築、安全な通話システムの開発など、開業までに必要な資金は少なくとも500万円、あるいは1,000万円とも言われています。

有能な占い師をある程度揃えなければならない

経営が順調であれば、規模拡大に当たって占い師の卵を募集し一から養成することも可能ですが、開業時には既に実績があり、その会社の顔となりうる占い師が必要です。

よその電話占いサイトから人気占い師をスカウトしてくるのが一番手っ取り早い方法なのですが、そのためには経営者自身が占い業界に人脈を持っていなければなりません。

まったく違う業種から、人脈もなく新規参入しようと考えた場合、スタートで大きな壁にぶつかってしまうでしょう。

経営者が占い業界に人脈がない場合は、まず右腕となってくれる業界に精通したスタッフをスカウトし、その人の人脈で占い師を集める方法をおすすめします。

占い業界は占い師同士のネットワークがあるので、ひとりでもカリスマ占い師が在籍すれば、その人を頼って優秀な占い師が集まってくる可能性があります。

女性が利用したいと思える見栄えのいい安全なサイトの構築

電話占いの利用者の多くは女性です。女性が見て利用してみたいと思うようなデザインのホームページを用意しなければ、会員は集まってきません。

また個人情報を取り扱いますので、セキュリティが万全で情報漏洩の心配がないサイト作りも必要です。

見栄えがよく安全なサイトを作るためには、外部のHP制作会社に依頼する必要があります。

また、サイトを安全に運営するためには、定期的なメンテナンスも必要です。

宣伝広告費がかかる

人気の占い師が何人も出てくれば、口コミで評判は広がっていきます。しかし、そうなるまでは、広告宣伝費を惜しまず使ってサービスをアピールしないと、電話占いサービスが乱立する中で生き残ることはできません。

ある程度認知されるようになるまでは、広告宣伝費をどんどんかける覚悟が必要です。

電話占いの占い師になるための注意点

電話占いの占い師になるための注意点
電話占い業界に新規業者が参入してくると、電話占い師の数が足りなくなってその需要は高まります。多くの電話占いサイトでは、占い師募集のページを設けて常に募集しています。

中には、電話占いや対面占いが未経験でも鑑定力やアドバイス力があれば採用する会社もあります。

占いが好きで、アマチュアとして友人、知人を占ってきたが、プロとしてやってみたいと考えている方にはチャンスかもしれません。

電話占い師にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

在宅可能勤務が可能

電話鑑定なので、出勤する必要がなく、在宅勤務ができます。

自分の都合のよい時間でスケジュールが組める

昼間だけ、夜間だけなど、自分の事都合に合わせて出勤スケジュールを組むことができるので、子育て中、介護中でも働くことができます。

副業、Wワークが可能

本業を持っている方が副業で働く、あるいは別の電話占い会社とのかけもち、対面占いとのかけもちで働くことができます。

広告宣伝、料金回収などすべて電話占い運営会社がやってくれる

個人営業の占い師であれば自分でやらなければならない広告宣伝や料金の回収、予約の管理、セキュリティ面の対応などはすべて運営会社がやってくれるので、占い師は、鑑定に集中することができます。

能力があればマスコミ出演、高額報酬が期待できる

占い師として能力が高く口コミで評判が広がれば、電話占いサービスの顔として宣伝してもらえます。

人気が出れば分単価が上がり報酬が増えますし、テレビや雑誌などで取り上げられる可能性もあります。

このように占い師になるメリットは数多くありますが、電話占いで活躍するためには、対面占い師以上に求められる能力があります。

電話占い師になるために特に必要な能力について紹介します。

聞き上手である

占い師として高い鑑定能力を持っているだけでは、電話占いでは成功できません。

電話占い師は、特に聞き上手であることが求められます。

前述したように、電話占い師は話した時間だけ鑑定料金が発生する仕組みとなっているため、簡潔に終わらせることが必ずしもいいというわけではありません。

また、相談者は顔が見えない電話占いだからこそ、誰にも言えなかった悩みを率直に打ち明けることができます。じっくり話を聞いてもらいたいという願望があり、占い師にカウンセラーの役目を期待している場合もあります。

時に占い師はスピーディに鑑定することよりも、聞き役に徹して相談者の想いを受け止めることが求められる場合があります。

コミュニケーション能力がある

相談者は占い師を信頼できなければ悩みの深い部分まで話すことができません。相談者に信頼されなければ、占い師は正しい鑑定ができないのです。

対面占いは言葉だけでなく、顔の表情、身振りなどからお互いを理解して信頼関係を築くことができますが、顔が見えない電話占いは会話だけで信頼関係を構築しなければなりません。

そのため電話占いでは、占い師は相談者をリラックスさせて、早い段階で信頼関係を築く能力が必要となります。時にはコールドリーディングなどの話術や心理テックニックを使う場面も出てきます。

電話占いでは、占い師は対面鑑定以上のコミュニケーション能力を求められます。

電話占い師になって効率よく稼ぐためには、自分の希望に合った電話占いサービス会社に所属する必要があります。次のような点に気をつけて所属先を決めましょう。

最低待機時間が自分の希望に合ったものであるか

運営会社は占い師に、1日最低10時間待機などの条件を定めています。自分の希望と合致するか、採用面接で確認しましょう。

賃金はきちんと支払われるか

最低賃金を確認する他、昇給の条件、待機時間や無料鑑定キャンペーンで鑑定する場合でも報酬は支払われるのかなど細部にわたって確認しておきましょう。

メンタル面などのフォローはあるか

電話占いを利用する相談者は、顔が見えない安心感から誰にも相談できないような深刻な、つらい相談をしてきます。

そういった相談を長時間受けていると、占い師自身が負の感情でいっぱいになって、どんなに経験を積んだ占い師でもメンタル面に影響が出ることがあります。

運営会社がメンタル面のフォロー休業保証など、占い師が働きやすい環境を整えているか確認しましょう。

イベントを企画するなど集客するための魅力ある宣伝ができるか

電話占い師としてスタートしたら、こつこつ実績を積み重ねて評判を取っていくことが大切です。同時に、運営会社が占い師を売り出す力を持っているかも重要になります。

たとえば、対面鑑定などの特別イベントを企画したり、サイトで占い師特集などを組んだり、占い師のブログコーナーを用意したり、占い師を積極に宣伝していく姿勢があるかを確認しましょう。

新規参入の電話占いを利用する時の注意点

新規参入の電話占いを利用する時の注意点
これまで新しく電話占いに新規参入する場合、そして新しく電話占い師になる場合のメリットと注意点を紹介しました。

これらを踏まえて、新しい電話占いサービスを利用する相談者側のメリットを紹介します。

力のある占い師の予約が取りやすい

サービス開始直後は会員数が少ないため、他社ではなかなか予約が取れなかった人気の占い師が移籍してきた場合、簡単に予約が取れるようになる可能性があります。

入会キャンペーンなどお得な特典が利用できる

サービス開始直後の電話占いサービスは、顧客を取り込もうと「新規入会者は30分無料キャンペーン」「はじめてのご利用で初回無料!」「全額キャッシュバック」など、様々なキャンペーンを打ちます。

まず、それを利用して鑑定を受けて、信頼できる占い師がいるか、サービスは満足いくものかどうかを確認してみるといいでしょう。

一方で、新規参入の電話占いを利用する際には注意しなければならないこともあります。

口コミが少ないので自分で良し悪しを調べる

電話占いサービス会社が増えるにつれて、中には悪質なサービスの会社も混ざってきています。

悪い噂はすぐ広まりますので、ウラスピ、レディスピ、2ちゃんねるなどの口コミを読めばある程度判断できるでしょう。

しかし、新規参入の電話占いの場合あまり口コミがないため、サービスの良し悪しを判断することが難しくなります。

このような新規のサービスを利用する際には、公式サイトの内容をじっくり読み、占い師のプロフィールを確認して、サービスや占い師の実力を自分で見極める必要があります。

個人情報保護に力を入れているか確認する

電話占いサービスでは、入会の際に自分の氏名や連絡先などの個人情報を登録しなければなりません。また、相談内容は誰にも知られたくないようなものであることが多いでしょう。

これらの情報が外部に漏れないよう、運営会社が個人情報保護に力を入れているかを確認しましょう。

その目安となるのがPマーク(プライバシーマーク)です。利用しようとしているサイトがPマークを取得しているかどうかを確認してください。

Pマークは情報の適切な取り扱いについて一定の基準を満たしている企業に対して、一般財団法人日本情報経済社会推進協会が使用を許諾する制度です。

電話占い業界への新規参入について、運営会社、占い師、そして利用する相談者のメリットや注意点について紹介しました。

電話占いはこれからさらに伸びていく業界だと言われていますが、会社として、また占い師として生き残るためにはかなりの努力が必要です。

また、サービスを開始したばかりの電話占いを利用したいと考えている方は、そのメリットとデメリットを理解した上で賢く利用するようにしましょう。